NHKの番組で、不登校についてフリースクールの先生が話しました。
NHKの番組で、不登校についてフリースクールの先生が話しました。
今日 8月25日 NHKの視点・論点で、フリースクール(正確にはフリースペース)の先生(?)が10分間お話しされました。
たった10分間ですが、たいへん整理されて、大切なお話をされていたと思います。
○学校に行けなくなった子どもは、「もう大人にはなれない」と絶望感でいっぱいになっている。こういった「先の見えなさ」が子どもと親を苦しめている。
○親が「おまえの人生はもう終わりだ」「早く学校に行けるといいね」などと言うのが、最もいけない。逆効果ばかり。「自分なんて生きている価値がない」などと思ってしまう。
それより、子どもの話を丁寧に聞きましょう。
○学校へ行かなくてもフリースクールや通信教育で学習することができる。学校に出席したことになるケースが多いし、文部科学省も、フリースクールなど学校以外の多様な学びの場を支援しようと検討している。
○昨年だけで349人の小中高生が自殺した。「学校は命を削ってまでして、行かなければいけないところではない。居場所が見つからなければ、行かなくてもいい。
○フリースクールやフリースペースを巣立っていった人たちが、今は働いていたり、子育てをしている。
「あの不登校の時があるから、今の自分がある。私にとって必要な時間だった。」と口々に言う。
○大人は、世間体を気にしたり、自分の心配・不安を子どもにぶつけるのではなく、子どもを信じ、大丈夫の種をまく。家庭の中に居場所を作り、存在を認めること。それができると、自分で考えることができる。
9月1日は、子どもの自殺が一番多い、ということで、マスコミではいくつかの番組で、こういった特集をするようです。
東海地区では、金曜日「キントク」でも特集があります。
お父さんやお母さんにかかっているのは、フリースクール関係者はみんなよくわかっていると思います。
でも、そんなに簡単にいかないことも関係者はわかっています。
僕はよく話しますが、不登校が問題なんではありませんね。
言い方を換えると、学校に行けば解決するのではなく、学校に危険があるから休もうとするのですから、行かせれば危険は増すばかりです。