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「ぼくは」で始める作文

「ぼくは」で始める作文

僕は覚えています。

「1組の佐合君は、『ぼくは』から書き出していますが、
みなさんはもう中学校3年生だからもう『ぼくは』はやめましょう」
僕が中3の時に、学年一斉放送の確か補習で、僕の担任で僕の国語の先生が言った言葉です。

クラスのみんなが驚きとともに笑って、とても恥ずかしかったです。

先日、中3生と作文の授業を行いました。
タイトルは「高校で身に付けたいこと」。
みんな、特に男子がなかなかペンが進まなかったので、雑談で上の自分の昔話をしたというわけです。

僕は、軽い笑い話でいたつもりですが、生徒たちの反応がないので、
あれ? と見回してみると、やや深刻な雰囲気になっているのでした。
僕が不思議がっていると、その理由をちゃんと言葉にできた生徒がいました。(立派)

「先生、さらし者にされたんだ。
佐合先生そういうこととかあったから、メンタルが強くなったのか!
今学校でそんなことはありえないよ」(言葉の不正確さは許して)

今度は僕の方がやや驚いて、
「そのくらいのこと学校の先生たちよくするんじゃないのかな」
と内心思いました。

体罰などひどい先生の話は近年でもよくあるので、このくらいのことは普通のことかと思っていましたが、
「そうでもないんだな」と思いました。



その時、その時、確かに嫌だったし、厳しい担任でした。
実は引っぱたかれたこともありました。両手でほっぺたを。

でもなんとなく認めているところもあったのです。
こうやって教えているだと感じていたこと。
そして、その先生が、熱心に仕事をしている姿を見ていたからです。
そんなふうな気がしていたからです。
つまり、その人は確かに先生だったから、と言ってもいいと思います。

その時の放送も、内容としてそれぼど悪い評価を受けたわけではないし、バカにされたのでもない。
「ある程度自分を認めてくれているから、この程度さらしても?大丈夫だろう」
と判断して言ったんだろう、と
そんなふうに感じていました。

いろいろ言いましたが、我々が中学生の時は、仮にこういうことで先生が嫌いになっても、何かできるわけではなかったですね。
そういう時代でした。

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