私立高校合格で大切なことは??
私立高校合格で大切なことは??
先日、学習塾業者主催の高校の合同説明会に行ってきました。
県内特に尾張地区の私立高校が、講演型の説明会と個別相談会を行うもので、現在ゆいまーる在籍の中学3年生も保護者同伴で全員参加しました。
私立高校の募集方針は、年によってマイナーチェンジをするので、1校1校話を聞きます。特にフリースクールに通っている生徒への対応は高校によってずいぶん異なります。
今回感じたのは、私立高校は大変な人気なのだということです。
一般に、私立高校と言えば公立高校に比べ授業料が高いということがありましたが、就学支援金が貰える家庭は大変負担が軽くなり、特に今は多くの家庭では、実質的に授業料は無料になっています。
これがよく浸透してきたのか、もともと生徒や保護者のニーズに敏感に対応している私立の教育方針や教育内容に支持が集まったのではないかと思います。
県内高校の定員は、公立対私立=約2:1に設定されているということはご存知ですしょうか。
これは中学3年生の人口減少に合わせて、公立私立ともに減少させてきました。
ところが今、私立の生徒数が大幅に増加したようです。
高校にとって生徒数増は収入増を意味します。ほくほくの私立関係者もいるのかもしれません。
ただ、生徒数増に合わせて教室や先生をすぐには手配できません(校舎を増設する予定の学校もありました)から、生徒の人数の募集についてはそんなに熱心になる必要がなくなります。人数という意味では。
不登校中の生徒にも対応してくれているはずの高校が今回は冷たいなあ、というところもありました。コロナでも大変なので、不登校の対応までやるのは大変、と言いたげに聞こえました。
では、何に熱心になるかというと、生徒の質ということになります。
私立高校にとって、生徒の質とは、やがて進学実績をつくることのできる「学習する能力」を持っているということを意味します。
ゆいまーる学園の生徒は学校には通っていないですが、学習する能力がなくてフリースクールに来ているわけではありません。
ある高校の先生と話していて、今ゆいまーるに英検準2級を持っている生徒がいる話題になりました。
その途端に先生の様子が変わり、話の最後にはその生徒の名前など情報を求められました。
こちらはそんなつもりで話してはいないので、お断りしましたが、そこまで?と驚きました。
高校受験というと、中学生みんな、一斉にマラソンを走るようなイメージを持っているかもしれませんが、実は入試関係者は生徒一人一人の情報を丁寧にチェックして合格者を決めているということがよくわかります。