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長いトンネルは何に乗って抜ける?

長いトンネルは何に乗って抜ける?

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」

というのは日本でノーベル文学賞を初めて受賞した川端康成の「雪国」の冒頭ですね。

昭和生まれならば一度以上聞いたことがある有名は一節です。

今日の授業中に、例え話でこれを引用しました。

試しに、平成生まれ令和育ちの高校生たちに、尋ねてみました。
確認はしていませんが、この冒頭は知っているようでした。

「さて、この主人公は、何に乗ってると思いますか?
 それとも歩いている?」

「車だと思う人?」・・・全員が手を上げました!

「高速道路をビューンビューンと走って、抜けたトンネルの向こうは雪で真っ白だー」
という経験があるんですかね。

すっかり驚きました。
そんなことも知らない?感じられない?のか?
とはまったく思わなくて、これは世代の違いだと思いました。

川端康成がいつくらいの人かピンとは来ない世代ですし、今はすでに車中心の社会だからなんでしょうね。

非常に興味深いギャップだと思います。

因みに、この冒頭のすぐあとに「汽車」という言葉が現れますから、やはり汽車なのですが、検索してみると、この当時(昭和初期)すでに電化されていたということで、実は「電車」ということになります。
「汽車」を「電車」と言い換えると、またイメージが変わります。
それだと、ノーベル賞はもらえなかったかな?

知らず知らず使っている同じ日本語ですが、世代間 地域差 経験 などにより、実は発信する側と受け取る側はかなり異なった感覚がある可能性があることがわかり、そう思うと不安感さえ感じます。

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