今の中学校の英語 教科書 の 事情
今の中学校の英語 教科書 の 事情
◯can = (する)ことがあり得る
◯the 形容詞 = な人々
◯倒置
という訳し方や文法項目があります。
オトナのかたにお尋ねします。
これらは、いつ習ったか覚えていますか。
今は、いつ習うと思いますか。
今教科書(県内ではNew Horizon)で習うのは、
◯「can = あり得る」は中学校1年生
◯「the 形容詞 =な人々」は中学校2年生
◯ 倒置も中学校2年生前半
なんです。
僕の記憶では、
どれも高校範囲だったものです。
それが今は、中には中学校1年生まで前倒しされているものもある、ということがわかります。
しかも、これらはどれも原則的なものではなく、例外的、マイナーな表現です。
つまり・・・
◯can のこの意味では、高校ではよく使いますが、やはり圧倒的に「〜できる」として登場します。
◯the 形容詞 というのも、theのあとは、原則的には名詞があるはずです。それが冠詞の基本なので、名詞が現れないこの形はやはり例外的です。
◯倒置ももちろんで、大原則の 主語 - 動詞 の順序がひっくり返るわけですから非常に例外的です。
僕が中学生の頃、「" " , said 主語」は特殊なケースだとして倒置は登場しましたが、この場合に限ると思っていたので、そう納得できました。
ところが、今回は、
「Out of the egg came a tiny and very hungry caterpillar. = A tiny and very hungry caterpillar
came out of the egg . 」
というように、よくある文でも使える内容です。
中学2年生だと、まだ主語がどれ? 動詞って何? という生徒もいるなかで、この大原則を覆す表現を使うことは、多くの生徒を混乱させます。
どんな考えがあって、倒置を採用したのか、不思議です。
ただ、さすがにこれについては、かなり特別なこととして、教科書のなかの使われたページの下に上のような解説があります。
でも、それにしても、と思います。
今は、小学校で英語が教科とされた、ということで、全体的に、中学校の範囲は1年分くらい前倒し(早く習う)されています。
ただ、これらからわかるように、実は、1年分だけ前倒しなのではなく、もっともっと早く、高校生の内容が中学校1〜2年に入ってきています。
実はこれは文章の「内容」にも同じことが言えて、環境問題やエネルギー問題など、かつての高校の内容を、今中学生が取り組んでいます。
時々、英語は得意だった中学生が高校生になって急に苦手になることがあります。試しに、和訳を読んでみると、それがちんぷんかんぷん、つまり和訳は機械的にできるかもしれないけど、和訳したものの内容の意味がわからない、ということに気づきます。
今はこれが、中学生にもあり得るということなります。
中学生のみんなには、できるだけ、
◯原則的なことをしっかりやる
◯楽しい内容を英語でやる
というふうにして、英語が嫌いにならないようにしながら、基礎力を獲得する、
というように個人的にはしたいのですが、教科書はそうではないようです。
中学校の英語教育はますます難しくなりそうです。

