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中学生のコース名を変更する理由

中学生のコース名を変更する理由

中学生の全日制で通うコースの名称を変更することにしました。

今まで「復帰支援コース」と呼んでいましたが、「ゆいまーるコース」とします。
そうです。高校生と同じです。

なので、分ける必要があるときには、「ゆいまーるコース(中学)」や「ゆいまーるコース(J)」とします。

なぜ変えるのか?
すみませんが、以下少々長くなります。

一言で言うと、「復帰支援」が時代の変化に対して、合わなくなってきた、というのが理由です。

数年前まで、文科省を含めた政府は、ざっくり言ってしまえば、不登校は悪いことで教育行政の問題点だから、少しでも減らさなければならない、もともとあるべきではない、という考えでした。学校としては、一人でも隠したい事実でした。

ところが、(中学校の)1クラスあたり1人の不登校生徒が存在し、先生たちが努力しても努力しても減っていくどころかますます増えています。 ⇒ 不登校の生徒の数

不登校、さらに、イジメ、自殺、体罰などの問題も目立っていて、これは努力の仕方を変えた方がいいと考えるようになりました。
実際に、不登校については先生の努力は空回りしやすいし、逆効果もよくあります。

そこで、思いきって専門的にやっている民間のフリースクールに頼ってしまおう、という考え方に方針を変更しました。特に、イジメで自殺するくらいならしばらく休んだ方がいい、としています。

もうひとつあります。
個性豊かで創造力のある人材は、管理の厳しい学校では埋没して能力を伸ばせないことがあるから、フリースクールでのびのび成長してやがて日本を牽引するような活躍をしてほしい、というふうにも考えています。

そんな背景の中でできたのが教育機会確保法で、フリースクールの団体が政治に働きかけてできたものです。これは、フリースクール関係者を有利にするようにという面よりも、学校の先生たちの不登校生徒への対応の仕方を見直してもらおう、という側面が非常に強いです。

この中で、学校関係者と「民間の団体=フリースクール、その他の関係者の相互の密接な連携の下に行われるようにすること」とされました。

法律に記載されるまでにはなりませんでしたが、実はフリースクールを教育機関としてちゃんと位置づけよう、財政的な公的支援も考えよう、というところまで進んでいるんです。

こうなってくると、フリースクールは学校への復帰支援をする、というのはそれを希望する生徒のことであり、全員のことではなくなってきます。
フリースクールを、自分が何年間も通う学校だと見なしても良いのです。

実は、私自身は最初からそう思っていたのですが、外向けにはやはり「復帰」が前提になっていた方が良いだろうという判断でした。
中学校の先生向けにはもちろんですし、JRや名鉄の書類にしても復帰目的を前提にして定期券を発行しています。

しかし、もうその必要もなくなったように思うのです。

(どこで以前書いたのかわかりませんが)繰り返しますが、人生の選択は自分で決めて自分で責任をとればいいです。
中学生だとまだお父さんお母さんの選択ということにもなります。

ゆいまーる学園は、学校に戻るのも、ずっとフリースクールで続けるのも、生徒本人と保護者さんの自由です。その方針を尊重してどちらの場合も支援をしていきたいと思っています。これからも。

フリースクールの方が自分に合うのならば、ずっと通ってもいい、それが完全に認められたのか?というと断言するのはまだ少し早いのかもしれませんが、学校では苦しい、という場合は無理して通わなくていい、学校に通わないのはダメだ、とは言えなくなったのは確実です。

さて、ゆいまーる学園の普段の生活では、「中学生」と呼ぶことが多く、コース名をそんなに使うわけではないので、混乱や影響はないと思っています。

それもあって、事務的に変えさせていただくことにしました。

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