年末に
年末に
とうとう今年も年末を迎えてしまいました。
ただの1年の区切りだとはいえ、こういうタイミングでは、過去現在未来について考えますよね。
生徒たちや家族のみなさんはどんなことを考えているのかな、しているのかな、などということも僕は考えます。
今年非常に驚いたことがありました。
新入生が入ると、他の生徒が自己紹介しながら、新入生に質問をして、お互いの理解を含めます。
その中で、「好きな有名人は誰ですか?」という質問に何人かが答えられなかったのです。
その一方で、「好きなユーチューバーは誰ですか?」という質問にはほぼ全員が答えられたのです。
それだけ、生徒たちはテレビなどのマスメディアに触れることが少なくなり、インターネット関係に接していることに驚きました。
テレビゲームをきりなくやっている生徒もたくさんいるんでしょうね。
そういうことで、テレビをあまり見ない生徒も増えているわけですが、そんな中で最近人気のあるのが、
「家、ついて行ってイイですか?」
「ドキュメント72時間」
「月曜から夜更かし」
など、一般の人が登場して、いろいろなことを言う番組です。
深夜にやっていた時に、こんなのおもしろいのかなあ? 予算掛けられないんだろうなあ、などと思いながら、横目で見ながら流していたのを思い出します。
どれもわりに遅い時間にやっていたのに、今ではゴールデンタイムにやっているのもありますよね。
こんなに人気が出てきたのは、なぜなのか少し考えてみましたが、なんとなくわかってきました。
それぞれ、登場する人の生活や人生が見えてくるのです。
そうすると、いろいろな人がいろいろな人生を送っていることがわかってきます。
みんな苦労したり、驚くようなことがあったりします。
人の一生はやはりドラマとは違うなあ、とリアリティーを感じます。
そういう人をクローズアップしているのでしょうけども、次から次へといろいろな人生が紹介されます。
そうすると、考え方を換えた方がいいような気がしてきました。
つまり、長い人生では、平坦で普通の人生を送っている人はいないんじゃないか、みんながみんな、驚くようなことがあって当然なのではないか、そんなふうに考えるようになりました。
ニュースで帰省ラッシュなんかのインタビューを見ていると、みんな平和で幸せそうですが、そんな一面もありながら、きっとその真反対の面もあるはずなのです。
そんな真反対の面をちらちら見せてくれるのが、こういった番組でそれにみんなが共感するのではないのでしょうか。